

これからは資源生産性を高めるための努力が必要です。
日本の風呂と洋式の風呂を比較して、資源の生産性を考えてみましょう。
日本の風呂は、浴槽と体を洗う場所が分離しています。
それに対し洋式の風呂は、浴槽の中で体を洗います。
この場合お湯という資源の生産性はどちらが高いでしょうか。
一人で入る場合は、どちらも同じですね。
だが家族四人が入る場合は違ってきます。
日本のお風呂は、四人が同じお湯を共有しますが、洋式の風呂は、四回お湯を入れ替えなくてはなりません。
従って日本のお風呂のお湯の生産性は、洋式風呂の四倍も高い、つまり資源節約的であるといえます。
資源の生産性を高める方法は、色々あります。
以下に列記してみましょう。
@大量生産・消費・廃棄の経済システム↓適正生産・適正消費・ゼロエミッションA使い捨て製品↓長寿製品B重厚長大技術↓軽薄短小技術C3R(リデュース、リユース、リサイクル)の実施D私有↓レンタルE技術革新(燃費効率の改善など)F経済のIT(情報技術)化G税制改革(バッズ課税、グッズ減税)Hライフスタイルの転換I集中型社会↓分散型社会(注)矢印は、その方向に転換することで資源生産性が向上することを意味する。
これからの企業は、資源生産性を向上させる中で、新たなビジネスチャンスを掴むことが可能になります。
環境樹を育てる前節で、資源循環型社会をつくるためには、資源生産性を高めることが重要な条件であることを指摘しました。
しかし、資源生産性の高い社会をつくるだけでは、循環型社会は成り立ちません。
この節では、循環型社会はどのような枠組みで構成されなければならないのか、循環型社会を持続可能な形で発展させていくためにはどのような条件が必要なのかなど、循環型社会の総合的な枠組みとビジョンを描いてみたいと思います。
循環型社会を環境樹(エコツリー)に見たてて描いたものです。
循環型社会をつくるということは、環境樹を育てることだと理解してください。
図からも明らかなように、循環型社会、つまり環境樹は、四つの部分から成り立っています。
地球の限界、自然と共生まず、環境樹を支える根っこの部分に注目してください。
ここには環境樹を支える新しい理念が記載されています。
具体的には、ゼロエミッション、もったいない精神、ナチュラルーステップ、ファクター4・10、ガイアなどです。
もったいない精神とは、先祖から代々引き継いできた日本人の節約精神です。
ナチュラルーステップとは、スウェーデンのガン専門医、カールーヘンリクーロベール氏が提唱している地球環境保全運動のことで、企業や個人の行動原則をシステム四条件(@地中から取り出す物質の量をいたずらに地上で増やさない、A自然循環の中で分解できないような化学物質を人工的に増やさない、A乱獲や過度の開発などで生態系を損なわない、C資源は公平かつ効率的に活用する)にまとめて、その実行を求めています。
ファクター4・10とは、ドイツのヴッパタリル研究所のワイツゼッカー、シュミットーブレーク氏らによって提案された思想で、資源の生産性を四倍、一〇倍に引き上げることで、持続可能な発展を目指そうという考え方です。
ガイアとは、ギリシヤ神話の大地の女神の名前です。
イギリスの気象学者、ジェームズ・ブロック氏は、無機物と生物で構成されている地球は、「全体でみると一種の生命を持った有機体である」という考え方を提唱し、この考え方をガイアの理論と呼んでいます。
これらの思想や考え方にはいくつかの共通項があります。
@自然の征服ではなく、自然から学び、自然との共生を図る、A脱物質化(資源生産性)を進める、Bワンウェイ(一方通行)型ではなく循環型社会を目指す、C無限の地球から有限(地球の限界)の地球へ価値観を転換させるI‐−などです。
これまでのワンウェイ型社会を支えてきた理念は変えずに、小手先の改良をいくら積み重ねても、環境樹を大きく育てることはできません。
「新しい酒は新しい皮袋に」といいますが、環境樹という新しい樹を育てるためには、それを支える新しい理念と思想が必要なのです。
第二の部分は、構成要素です。
たとえばあなたが事業を起こす場合、理念がいかにすばらしくとも、企業を立ち上げることはできません。
工場を建てるためのお金、土地、さらに製品をつくるために働いてくれる従業員などが必要です。
このような生産要素が整わなければ、いくら立派なビジョンを持っていても会社を立ち上げることはできません。
循環型社会も同じです。
理念があっても、それを実現していくための構成要素が整わなければ、「絵に描いた餅」で終わってしまいます。
環境樹を育てるための構成要素は、資源生産性、グリーンコンシューマー、ネットワーク社会の三つです。
この三つは環境樹の幹を構成しています。
このうち資源生産性についてはすでに説明したので、省きます。
グリーンコンシューマーとは、環境に配慮した製品を優先的に購入するなど購買力を武器に企業に環境配慮型の経営を迫ったり、行政に環境破壊型の政策を転換するよう求めたりする、新しいタイプの消費者のことです。
マニュアルづくりの得意なイギリスのグリーンコンシューマーは、実践すべき行動原則を次の10項目にまとめています。
・必要なものを必要な量だけ買う・使い捨て商品ではなく、長く使えるものを選ぶ・包装はないものを優先し、次に最小限のもの、容器は再利用できるものを選ぶ・つくるとき、使うとき、捨てるとき、資源とエネルギー消費の少ないものを選ぶ・化学物質による環境汚染と健康への影響の少ないものを選ぶ・自然と生物多様性を損なわないものを選ぶ・近くで生産・製造されたものを選ぶ・つくる人に公平な分配が保証されるものを選ぶ・リサイクルされたもの、リサイクルシステムがあるものを選ぶ・環境問題に熱心に取り組み、環境情報を公開しているメーカーや店を選ぶ(『グリーンコンシューマーになる買い物ガイド』グリーンコンシューマー全国ネットワーク編、小学館、一九九九年より)いかがでしょうか。
グリーンコンシューマーとは何かを考えるための参考になりましたか?環境樹に必要な三番目の構成要素は、ネットワーク社会の形成です。
環境問題は、「グローバルに考え、ローカルに行動する」ことが大切です。
ごみの分別、間伐や下草刈りなどの森の手入れを地域で黙々と取り組んでいると、「自分ひとりのささやかな行動など、天下の大勢に関係がないのではないか」「ひとりだけやっても仕方がない」といった無力感に襲われることがしばしばあります。
しかしネットワーク社会の形成によって、「グローバルに考え、ローカルに行動する」ことが矛盾しなくなりました。
インター不ットを通して、自分と同じような考え方で行動する仲間が、日本だけではなく、世界のあちこちにいることを知り、そうした世界の仲間と連絡をとり、情報交換を通して連帯感を強めていくことが可能になりました。
パソコンとインターネットが融合し、九〇年代半ば頃から開花したIT(情報技術)革命の進行に伴って、ネットワーク社会が急速に形成されてきました。
環境NGO(非政府組織)やNPO(非営利組織)がインターネットを通して情報を交換し、各国政府や国連などの国際機関に必要な対策を迫る動きは、九七年の温暖化防止京都会議前後から急速に活発化してきました。
「障害者について真剣に考えてみました。障害者にうってつけの製品です。
障害者をわかりやすくイラストで表現しました。基本機能も充実した障害者です。
障害者の売れ筋情報を載せています。まったく新しい障害者です。